ミンスキーモーメント開始!?

投稿者: | 2016年1月7日

今日、中国で今年二度目のサーキットブレーカーが発動されました。 株価下落の原因は諸説芬々と言った様相ですが、悪材料がこれだけそろえば下がりますね。
 
 
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写真は下院融サービス委員会の公聴会席上のイエレンFRB議長 Photo:Federalreserv

しかし、根っこにある直接的な理由は米国の利上げだと考えています。2015年末にFRBは利上げ開始を宣言し「米国は利上げ、中国は通貨切り下げ」となれば、当然中国元を持っている理由はありません。
 

中国のお金持ちは共産党関係者が多く、海外にも資金を移すことができます。今、中国の金利が高くても通貨切り下げであっという間に目減りすることは十分に理解しているはずです。
 
では、そのお金はどこに行っているのでしょうか?
中国元の切り下げは米ドルに対して行われているので、米ドルに流れているように見えます。しかし、米国の金利は大して上がっていませんし、株価も下げています。
どこにもお金が向かっていないということは、お金が蒸発している状況です。
 
米国のFRBが利上げにより実質的な資金吸収をしていますが、米ドルを回収しているわけではありません。つまり、過度にレバレッジがかかっていた債券や株価の目減り、信用収縮(ミンスキーモーメント)が起こっているのです。
 
年が変わって、今年の中国株下落は含み損や損失確定に直結するので、去年より下落の値幅が小さくても、外部への信用収縮による波及効果ははるかに大きくなりそうです。
 この状況下で本日、中国の12月外貨準備高が発表されました。結果は、前月末時点と比べて1,079億ドル(約13兆円)の減少でした。これは11月の872億ドル減から加速しています。この結果を受けて、中国からの資本流出(キャピタルフライト)圧力の強さが意識され、人民元や豪ドル、ドル/円に下落圧力をかけることになりそうです。いよいよ中国のキャピタルフライトミンスキーモーメントが加速しそうですね。
 
さらにこの悪い流れは、以下の2つの経路が絡み合い、世界的な金融危機に発展する可能性もあります。
 

1.金融ベースの悪循環

米国利上げによる資金の縮小

世界の株価下落

信用収縮
 
2.景気悪化から金融危機
 
中国の景気減速

原油価格の下落

原油関連のハイイールド債権のデフォルト
 
原油下落とハイイールド債のデフォルトで米国へ信用収縮が波及し、最後の頼みの綱が切れるという流れです。こう見ると、海外への波及が止まるかどうかは原油価格次第かもしれません。去年から恐れていた悪循環が今年になって始まりつつあるようです。
 
 
個人的には、電力株とジェネリック関連株が値を維持しているので高見の見物状態なのですが、どこかで利益確定をしないと巻き込まれそうです。新年早々、緊張感の高いマーケットが続いてますね。まさに「申は騒ぐ」にふさわしいスタートです。

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