米国の12月雇用統計

投稿者: | 2016年1月11日

米国の12月雇用統計が発表されました。
 
雇用   292,000人 増加
失業率 5.0%
労働参加率 62.6%
 
予想の20万人に対しても、堅調な結果となりました。

0111-employment-rate-graph

U.S. Bureau of labor Statistics より

一方で、雇用は増えても賃金は増えなかったようです。この分ではインフレが弱く、さらなる経済活性化には遠いと言わざるをえません。マーケットの反応もドルが一時的に強くなりましたが、中国の話題が蒸し返されたために行って来いになりました。
 
雇用が増加したものの賃金が増えなかった背景は、インフレ率の低さにあるようです。原油安の影響のためか、都市部のCPIは0.4%と振るいませんでした。雇用は増えるものの、物価が上がらないので賃金は安いまま、という状況になっているようです。
 
一方、原油の輸出国にもなりつつある同国は、原油安がネガティブに働く側面が目立ってきています。
 
国内のエネルギー価格低下に大きく貢献してきたシェール関係の雇用が減り続けており、12月は鉱業の雇用が8000人減少し、2015年で129,000人の雇用が失われました。同業種は、2009年までは雇用が半減していましたが、シェールブームにより2014年まで増え続け、リーマンショック後の米国経済を支えていました。今や、サウジアラビアとのシェア争いの真っただ中にあり、唯一雇用を減らす業種となっています。
 
この流れが続けば、シェール関連企業の大量倒産と、同関連債権のデフォルトという新たな危機の火種になります。少なくとも2016年中に比較的目立つ形でシェール関連のハイイールド債デフォルトが起こるのではないでしょうか。
 
米国エクソンの株を持っている立場としては、昨年8月のチャイナショックに着けた70ドルが一つの節目だと思っています。この節目に来るまで資金を温存して、いつでも拾える状態にしておきたいと思います。

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