マイナス金利導入の影響は?

投稿者: | 2016年1月31日

新年からの株価調整に対して日銀が動きました。マイナス金利付き量的・質的金融緩和の導入です。
 
マイナス金利の中身は3段階で、基礎残高(金利0.1%)、マクロ加算残高(金利0%)、政策金利残高(金利-0.1%)となっています。細かい部分はリンクの本日の決定のポイントがわかりやすいです。このマイナス幅は必要に応じて広げると日銀総裁は明言しています。
 

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マイナス金利のイメージパネル(日経Ustream,日銀総裁会見より)

記者からいろいろ質問がありましたが、金利的にはフラットなまま全体を下げる、一般人には「デフレマインドからの脱却」ができればよいというスタンスです。要するに、新しい手法を加えたうえで、はったりでマネーを市場に向けたいということに変わりはありません。

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前回の国債の買い入れ年限長期化と併せて、金利のフラット化と低下を同時に行う

 
ただ、マイナス金利については国会でやらないと言っていたのに今回やりました。次回以降のマーケットとの対話がどうなるか、要注意ですね。
 
ポートフォリオリバランスにつていも言及しています。GPIFがますますリスキーな運用をすることになるのでしょうか?
 
今回の政策では、日銀当座預金残高の4-12%(日銀当座預金残高250兆円)程度がマイナス金利の対象なので10~30兆円が市場に出てくることになります。
 
マイナス金利分は日銀に準備預金として預けられないので、外部投資を増やすしかありません。
 
おそらく、金利が下がるので各企業は社債発行を増やすのではないでしょうか。企業は負債を増やすこともできますが、銀行としては転売が難しいです。そこで、社債の形で発行させ銀行はその社債を売りさばきます。
 
企業は比較的安い資金調達コストで収まるし、銀行は預金金利を上げられないので高利回り商品として、個人や取引先企業に引き取らせることができます。
 
ここら辺の金融商品が氾濫してくると、デリバティブとか金融派生商品とかの高利回り商品を、個人に買い取らせる一般金融業者が増えてくるので気を付けたいですね。
 
ちなみに、日本の国債は我々一般市民の銀行預金やその他金融商品、不動産などが保証する形で発行されています。そのため、銀行預金金利がマイナスになることはないと思います。預金額は減らさず、そのほかの金融資産価値を高めることが金融緩和政策の目的でしょう。
 
政府・日銀はこの目的のためにインフレを起こしたがっています。インフレが起こると実質的な銀行預金の目減りはするので、銀行預金よりも投資という話になります。インフレで日本の経済が成長する中、銀行預金が目減りするのは経済発展のためなら構わないのです。
 
デフレでかつ、銀行預金も減るとただの経済衰退になるので、これはダメです。ここら辺が、金融抑圧政策の肝ですね。

実体経済は大丈夫なのか?

 
金融政策的にかなり強引な手法を世界中がとっていますが、肝心の実体経済はどうなのでしょうか?
 
1月29日の米国株式相場は、日銀の政策でダウが300ドル以上上昇したものの、米国の第四四半期GDP速報値は+0.7%と予想の+0.9%より弱かったようです。
 
設備投資と輸出がともに下げており、海外景気の減速とドル高による、景気調整と投資抑制が鮮明になっています。
 
量的・質的緩和で市場にマネーを供給するだけでなく、マイナス金利で銀行からも吐き出させる政策をとりましたが、その行先は益々縮んでいるようです。
 
では、余ったマネーはどこに行くのでしょう?
 
新興国や株式市場のテーマ株に行きそうな気もします。ただ、G20財務相会合で中国元の切り下げが容認された気配もあるので、新興国は怖いですね。国内の不動産、REIT、フィンテック関連銘柄がにぎわいそうです。

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マイナス金利導入の影響は?」への1件のフィードバック

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