日銀の異次元緩和とG20後の相場環境

投稿者: | 2016年2月20日

いよいよ来週の27日にG20が予定されています。以前も書きましたが、世界中に経済不況と金融不安の種がばらまかれており予断を許さない状況下での開催です。
 
もはや日本の政治と金融政策ではどうにもならない状況なので、見守るしかないのですが、これまでの流れを確認するために黒田日銀の政策を振り返ってみました。
 

日経平均の足取り

 
5年週足チャートからわかるように、2013年に安倍政権が発足されてから震災後の安値を底に日経平均は8,000円から12,000円(2013年4月)まで上げました。
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ここに黒田日銀の異次元緩和第一弾(13’4月)が発表され、16,000円(13’5月)まで一気に駆け上がっています。つまり、日銀による金融緩和ラリーの起点は12,000円と言えます。
 
その後、2014年11月の異次元緩和第二弾までボックス相場が続きました。この期間は安倍政権の経済政策が実施されてはいましたが、結果が出てくるまで時間がかかっていました。
 
正確には円安で輸出企業の業績が上がる一方、原油高で貿易赤字が過去最高になり、内需の伸びが期待外れだった、という状況です。財政出動で不動産と建築関係はにぎわっていましたが、業績との連動性はいまいちでした。
 
ちなみに、このころ中国本土の株式市場が、中国の利下げでバブルを起こし始めました。ECBも2014年6月にマイナス金利を導入していたこともあり、世界中で株価のラリーが始まります。しかし、同時に中国の経済指標は右肩下がりで悪化し、原油価格の下落も意識されるようになりました。
 
この株価ラリーは2015年8月の上海市場暴落で終わりました。最終的には世界同時株安が起こり、ムードは悪化しました。
 
2015年後半は、米国経済の回復が力強かったこともあり比較的浅い調整で済みました。2015年末には日経平均も下落分の50%以上を回復していました。
 
しかし、2016年になると中国の株式市場が大荒れとなり、再び世界同時株安が起こります。日経平均も20,000円から17,000円へわずか2週間で暴落しました。ここで、日銀のマイナス金利導入が発表され、わずか2日ですが株価は持ち直しました。
 
その後は、イエレン議長の議会証言で米国が予想以上に弱いと認識され、もう一段の株価下落が起こり、ついに日経平均は15,000円を割りました。
 

G20後はどうなる?

 
G20で世界中の政策協調が期待されていますが、ハードルは高そうです。
 
・米国の利上げと他国の金融緩和
・原油の生産調整(サウジアラビア、イラン、米国の思惑)
・株価下落による、世界中のハイイールド債券の処理(中国の理財商品、オイル債券など)
 
など、すべて協調するのはまず無理でしょう。
 
こうなると、日銀の金融緩和で株価を持ち上げるのは難しいでしょう。後は、中国の経済指標、ドイツ銀行の債券、米国のハイイールド債券のどこから崩れるか?を待つだけです。
 
日銀の金融緩和が無効になるには日経平均12,000円が目途なので、ここまでの下落はありそうな気がします。オーバーシュートを入れれば日経平均10,000円も考えられるので、当面はショート戦略で良さそうですね。
 
銀行株のショートは順調に含み益がついているので、次は下げ遅れている医薬品あたりを狙っていきたいと思います。

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