アベノミクスはインフレ期待作りに失敗した?

投稿者: | 2016年4月9日

先週から始まった円高が中々止まりません。
 
米国の利上げ予想がぶれている中、方向感が定まらない世界のマーケットにおいて、円独歩高は群を抜いています。
 
いくつか理由を探してみましたが、結局アベノミクスと黒田日銀への不信任を外国勢が突き付けた、といえるようです。

 
アベノミクスは約3年ほどになりましたが、為替で企業業績が回復した以外はあまり大きな変化が起きていません。
 
特に世界が注目していた高齢化社会の対策において、ヘルスケア関連のマーケット化(ヘルスケアリート)や選挙権の年齢改定(18歳に投票権を与えた)など、地味にやってはいますが、経済構造を大きく変える手ごたえを感じさせるものとはなっていないようです。
 
これから時間をかけて成果が出てくるのかもしれませんが、目先は期待できなさそうです。
 
http://www.sankei.com/premium/news/160309/prm1603090004-n1.htmlこれに加え、おそらく海外が神経質になっているのは、安倍政権が経済中心から安保へ舵を切ろうとしていることでしょう。
 
今年の夏に参議院選挙があり、ここで議席数の2/3を自民党がとれば憲法改正の体制が整います。
 
すでに、安保法制で自衛隊の派遣が可能になっていますが、議席さえ足りれば憲法の改定を行うでしょう。
 
これが通れば、国際安全保障の舞台に日本が進出してくるという、漠然とした不安を海外に持たれれているように感じます。
 
「日本は自衛隊の海外派遣をするな」といわれる筋合いはありませんが、日本の自衛隊が海外の軍隊並みの活動をできるようになったとき、日本政府はこれをどう扱うつもりなのか国内外に、十分すぎるくらい発信し説明をする必要があると思います。
 
こればかりは、誤解されると国防の危機になりかねません。
 
一方、日銀は前回のマイナス金利政策導入が裏目に出た感じです。
 
国内の銀行の反発はもちろん、ECBのドラギ議長までマイナス金利政策の効果に疑問を呈するコメントを発してしまったため、梯子を外された状態になりつつあります。
 
質と量の緩和もあまりインパクトのある手段が残っていないので、海外勢からの期待感が急落してしまったようです。
 
為替のほうは様々なアナリストが記事を発表していますが、実質金利ベースで見ると103-107円、アベノミクスの巻き戻しで考えると105.30円が目先のターゲットになるようです。
 
今年は米国大統領選挙の年であり、下手に為替介入をすると次期大統領に日本がターゲットにされてしまう可能性もあるため、下手な動きができません。
 
結局、今月末の日銀会合で黒田さんの神通力に頼るしかなさそうです。
 
為替の見通しはだいぶ悲観的になってきましたが、国内株式はまだ買える業界が残っていそうです。
 
安定性と成長性では、国内不動産やホテル系リートが注目です。
 
4月20日のJNTOによる訪日外国人客数発表で大きく数字が崩れなければ、不動産とホテル・小売りの株価は持ち直しも期待できます。
 
特にJ-REITは、為替の影響を受けにくい、安定した配当、日銀の買い支えによる底堅い投資口価格など、株価支援材料が豊富です。
 
また日銀が「設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業に投資するETF」の購入を開始するともいわれています。
 
こちらも、マーケット環境が悪くなるほど資金を集めやすくなることが予想されますので、注目しておきたいところです。

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