G7仙台はいろんな意味で空振り

投稿者: | 2016年5月23日

サミットを前にしたG7財務相会議が21日に閉幕しました。

27日に開催される伊勢志摩サミットの、事前すり合わせ的な意味もある同会議で、経済関連の同意を得ることは重要ですが、どうだったのでしょうか?

結果は、日本が当初模索していた財政出動での「協調」は合意できなかったということです。

各国の事情が異なるうえに、日本はアベノミクスによる円安政策に待ったがかかった状態でした。

日本としては為替変動に対する何かしらの共同声明を得たかったようですが、タイミングも方法も良くなかったようです。

各国の事情を簡単にまとめると、以下のようになります。

・英国

6月23日に行われるEU離脱をめぐる国民投票で精いっぱい。テロの脅威もくすぶっており、ほかのことに気を向ける余裕はなさそう。

・米国

経済的には一番安定している。海外の状況を見極めながら利上げのタイミングを計っている時なので、円安を認めて国内製造業に悪影響が出るのは困る。

・イタリア

財政収支は対GDP比で-2.7%と赤字だが、リーマンショック後の回復途上にあり、必要とあれば財政出動を行う意向を示している。

・カナダ

財政赤字だがGDPに対する割合はマイナス2.4%と比較的小さく、経済の活性化に向けてインフラ整備などへの財政支出を増やす計画もある。歳出拡大には協調的。

・日本

内需がいまいち盛り上がらないところに、株安・円高が続いており、何かしらの対策を打ちたい。来年の消費税増税も控えているため、今回の会議で外堀を埋めておきたいところ。

・フランス

経済状況はあまり良くないが、財政を大幅に拡大する必要もないと考えている。テロ対策に歳出を増やす可能性もあり、財政拡張自体には協調的な態度。

・ドイツ

中国の減速やフランスのテロなど外部要因に不安を抱えている。また、国内銀行の債権問題もくすぶっている。長期的な経済構造の改革を行うためにも財政出動で経済を弱らせたくない。

 

さらに、今回の会議は震災復興をアピールするチャンスでもありました。しかし、こちらも空振りに終わったようです。

今回の会議で海外メディアを通じて、復興と東京電力福島第1原発事故の風評被害払拭を世界に発信する予定でしたが、そもそも海外メディアが取材に来なかったようです。

すでに発生から5年が過ぎ、新たに熊本地震が話題になっている中、海外メディアの関心も薄かったようです。

さらに過密スケジュールの中で、これと言ったアピールのためのイベントも企画されていなかったのがまずかったようです。

「復興してます、見に来てください」だけでは、記事になるようなこともないので記者は来ないでしょう。

東北地方の海産物や農産物に向けられている海外の目は、まだ厳しいものがあります。

この機会を生かせなかったのは、残念ですね。

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