大波乱の米国雇用統計

投稿者: | 2016年6月5日

6月3日発表の米国雇用統計は予想外に悪い結果となりました。

過去の分も下方修正され、雇用回復シナリオに疑問符が付いています。

雇用者数  結果:3.8万人 予想:16.4万人
失業率   結果:4.7% 予想:5.0%
平均時給  結果:$25.59 前回:$25.47
労働参加率 結果:62.6% 前回:63.0%

3,4月分の雇用者数も下方修正されたことにより、利上げシナリオは修正を迫られそうです。

少なくとも6月の利上げを予想する声はなくなりました。

ただし気になる点もあります。それは失業率の低下です。一気に0.3%も失業率が改善しています。

また平均時給も$0.12改善しており、雇用の入れ替えが減った代わりに雇用条件は改善したことを示しているようにも見えます。

雇用の動きが鈍った原因として考えられる要因の一つに英国のEU離脱を問う国民投票があります。

5月の段階で投票のスケジュールは決定しており、英国と経済的につながりが強い米国としては、警戒して雇用の入れ替えを押さえていた可能性があります。

つまり、6月は停滞してもEU離脱の是非がはっきりすれば、止めていたプロジェクトなどが動き出かもしれません。

その結果、雇用環境が改善し、インフレ率も予想外の上昇をする可能性があります。

米国経済の回復を疑わせるような情報は出ておらず、原油も下げ止まった気配があるので、この波をうまく乗り切れれば安定したインフレと賃金の上昇を実現できるかもしれません。

今回の数字だけで、すべてのシナリオが崩れたと判断するのは早計と言えそうです。

とはいえ、この結果を受けてドル円が106円台にまで急落している事実は変えようがありません。

日本の株式市場にとっては短期調整を避けられない状況です。

急落を拾いに行くか悩ましいところですね。

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