スコットランド独立はソロス氏の予想を超える?

投稿者: | 2016年6月26日

6月24日にBrexitが決まりましたが、6月21日にソロス氏がOp-Ed in The Guradianに投降した内容をメールで発信していました。

同氏も残留が合理的な判断だと言っていたのですが、Brexitとなった場合に英国が抱える問題の深刻さを指摘しています。

その中でも主な内容を3つ挙げると

1.英国の金利はすでに記録的に低いので、利下げをしても住宅投資や雇用を喚起する力がない

これは日本とユーロが陥っている現象です。

マイナス金利にしてもインフレが起こらない状況は、既存の経済学では説明ができないとされています。

つまり、これまでの経済理論では制御不能な状況に追い込まれるということを意味しています。

2.負債が1992年や2008年に比べ非常に多く、しかも外国資本に頼っている

前回(1992年や2008年)は通貨安で投資がなだれ込み、住宅・商業施設・製造業の投資に向かいました。

しかし今回は、キャピタルフライトが起こると言っています。

特に2年間の交渉期間、投機や投資ファンドに資本が残るだろう、と言っています。

3.ポンドの減価は製造業輸出の改善を起こさない

ビジネスの不確実性が大きく、輸出を拡大する新規投資や雇用促進などに周りにくくなると指摘しています。

これらの理由から1967年より大きな通貨の減価が起こり、投機筋が大儲けし、多くの投票者がより貧乏になる、と言っています。

 

このメールではスコットランドの独立などには触れていません。そういう意味では、同氏の予想を超えた事態がこれから起ころうとしているのかもしれません。

スコットランド
1707年の連合法でグレートブリテン王国に入るまでは独立した王国。連合国になった後も法制度、教育制度、裁判制度が独立してる。

産業的には古くから石炭の産地で、1960年に北海油田が開発され、1980年代からは半導体産業や情報通信産業が盛んになっている。

スコットランドの現状を見ると、独立しようと思えばいつでもやっていける素地が整っていると言えます。

ポンドの著しい減価が起こっても、鉱業や製造業の輸出競争力が上がるので、イングランドよりも早く経済的に立ち直れることでしょう。

今回の独立を問う住民投票手続き開始は、やや拙速な気もしますが、それをやり遂げるだけの素地が十分に備わっているという自信があるためだと言えそうです。

スコットランドとしては、独立後に通貨だけがなくなるのでユーロを採用できれば渡りに船です。

独立国として承認され、通過がユーロとなれば、不安材料はほぼないと言っても過言ではないでしょう。

問題はEU側が独立したての国を国家として認め、EU加盟を承認するか?です。

EUとしては、産業などの面でメリットがありそうですが、ドイツをはじめとした規律に厳しい国が受け入れるかどうかは未知数です。

一方、EU(ユーロ圏)の結束が損なわれると、ロシアや米国が欧州の勢力を切り崩しに来るのも明白です。

EUは、経済的には産業資源の共有化、安全保障ではロシアや米国に対抗する軍事同盟の意味合いがあります。

英国のゴタゴタよりも、それら外部の脅威に対してどう構えるかがEUにとって最大の関心事と言えそうです。

————————————————————————————————————————————-

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

世界経済についてマネーフローの視点で解説し、ポジショントークで儲かる方法を探していきます。

情報を共有するため、フォローやシェア、ブックマークなど、ご協力ください。

にほんブログ村 経済ブログ 世界経済へ にほんブログ村 経済ブログ 経済情報へ にほんブログ村 株ブログ 外国株へ


スコットランド独立はソロス氏の予想を超える?」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: Brexit Analysis by Soros | Global Macro~世界のマネーフローで儲ける

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です