Brexit Analysis by Soros

投稿者: | 2016年6月28日

Brexit後の月曜日、ソロス氏からメールが届きました。

EUと英国の将来に危機感を募らせているようです。

Brexitの原因と外部の影響を分析し、EU加盟国に”thoroughly reconstruct it”(徹底した再構築)を呼びかけています。

まず、今回の国民投票では離脱派が難民問題を悪用したことを指摘しています。

フランスのカレーから制御不能なほどの難民が押し寄せ、カオスな状況をイメージさせることでEU離脱を正当化したと言っています。

さらに、ドイツのメルケル首相の浅慮も指摘しています。

安易な難民受け入れを宣言による急激な難民の流入で、EU加盟国全体の日常を破壊したことが事態を悪化させ、アンチEU勢力に力を与えたと指摘しています。

この結果、今のEUは不可逆的な崩壊に向かっているとしています。

世界中が巻き込まれ、ポンドは30年来の安値に沈み、世界の金融・政治は複雑なEU離脱交渉の長期化により混乱に陥るとみています。

この状況は2007,2008年のリーマンショック時と似ていると指摘しています。

 

当面、政治的、経済的に以下のような不安定化が訪れる可能性に言及しています。

政治的にはEUの不安定化から、フランス(Frexit)やオランダ(Nexit)の国民投票が行われる。

経済的には、英国は為替メリットを超える貿易への悪影響と、金融機関の大陸への移転が起こる。

欧州はより悪い状況となり、域内の債権国と債務国が限界を超え、結果としてポピュリストによるナショナリズムが台頭するとしています。

実際、イタリアはBrexitで10%以上の株価下落に見舞われ、銀行システムのもろさを露呈しました。

すでにローマ市長に当選している、ビルジニア・ラッジが来年にも頭角を現すとしています。

これらはどれも欧州域内の改革(銀行連合、限定的な財政連合、民主的な説明責任など)にとって良い前兆ではありません。

また、トルコやロシアなどの外圧(どちらもこの状況を有利に使いたい)が、欧州の混乱にかかわってくるとしています。

これらの要因は、EUが生まれる前よりも悪い状況を欧州にもたらすとしています。

一方で「EUには構造的な欠陥があるが、あきらめず、EUの価値と原理を信じるすべての人たちが結束し、徹底した再構築をしなければならない」としています。

 

今後の注目点はBrexit交渉の開始時期と、それをにらんだスコットランド独立の動きとなりそうです。

イギリスが分裂すればポンドは対ドルで50%下落してもおかしくありません。

GDPで5位(世界の3%)を占める国がなくなるわけですから、その影響は計り知れないでしょう。

————————————————————————————————————————————-

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

世界経済についてマネーフローの視点で解説し、ポジショントークで儲かる方法を探していきます。

情報を共有するため、フォローやシェア、ブックマークなど、ご協力ください。

にほんブログ村 経済ブログ 世界経済へ にほんブログ村 経済ブログ 経済情報へ にほんブログ村 株ブログ 外国株へ


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です