中国の信用収縮が世界中に波及するか?

投稿者: | 2015年9月3日

中国のキャピタルフライトについて以前書きましたが、今日読んだ日本経済新聞の記事で、新たなマネー収縮の芽を見つけました。

中国3.6兆ドルの外準マネーは張り子の虎か  編集委員 滝田洋一

中国は旺盛な資源消費のため、海外の鉱山開発に力を入れていました。特に民主主義国が政治的規制で手を出さない、治安の悪い国や汚職が多い国にも多額の資金と労力を投じていました。

これがコモディティ価格の下落と、現地トラブルで焦げ付き始めているようです。特にアフリカなど法治が整っていない地域では、労働争議や現地政府との交渉で、問題が出てきているようです。

日本などは政治的問題が開発計画に影響することを承知していたため、そのような国の開発に手を出していませんでした。これに対し中国は、人を派遣し現地の資源を持ち帰る形で開発を進めていました。これは当然、現地住民や政府ともめることになります。このため、当初の計画通り開発が進まず、資金も回収できない状況が多発しているようです。

今回の上海株式市場の下落と、海外資産の焦げ付きを合わせると世界一の外貨準備高(約400兆円)でも足りない状況が生まれそうです。

これは中国だけの問題ではありません。もし、中国政府のバランスシート(BS)収縮を外国債券の売却でまかなおうとすれば、債券が売り出されマネーが吸収されるQT(Quantity Tightning)と同じ効果が起こります。こうなれば日米欧がQE(Quantity Ease)で供給したマネーが、中国で消えていくという悪循環が起こりかねません。

そんな事態になる前に、各国もしくはG7などで対策を打つとは思いますが、米国の利上げによるマネー収縮に加え、中国のBS縮小によるマネーの収縮が重なれば、当初の予想よりも急激な金融引き締め効果が世界中で起こることも除外できなさそうです。

ますます世界のマネーの流れが、難しくなってきました。

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