難民による政治・経済的ダメージと寛容

投稿者: | 2015年9月4日

中東のシリアでアサド政権による独裁が崩壊し、ISISによる戦争状態が作り出されていることで、欧州に大きな問題が起こっています。

refugees routesもともと地中海を挟んで、黒人と白人、イスラム教とキリスト教が入り乱れている地域で、何千年も治安の悪化に伴う難民問題が続いていました。

近年は、アラブの春の流れで中東独裁政権が崩壊し、治安が悪化、米国が国力衰退とオイル権益への手を緩めたことで、地域を安定させる力がなくなりました。

政教分離が進んでいなかった地域に、ISISのような宗教をベースにした国が生まれ、政治と宗教のパワーバランスが崩れたことが現在の混乱を悪化させているように見えます。

西ヨーロッパでは、法治国家が近代的な経済システムで国を維持しているのに対し、東へ行くほど宗教色が強くなり、価値観に相違が現れます。

refugees in the ship経済力では比較にならないほど西側が強いですが、人口の面では立場が逆転します。このため、少数の裕福な国民が多くの難民を助ける形になり、負担が非常に大きくなります。

ヨーロッパの先進国や米国が国際機関を作り、貧しい国を支援していたのは難民問題を予防するためだったと言っても、言い過ぎではありません。

遠くの土地で貧しいながらも安定した生活を送ってくれていれば、生きる場所を失って自国に大挙されるようなこともなく、安泰でいられるのです。

難民問題は今年の後半、政治的・経済的にホットな話題になっていく可能性があります。もしそうなると、これまでのように金融政策と景気だけを見ていればよいというわけにもいかなくなりそうです。

日本のように難民問題に疎い国では想像もつかないことが起こるかもしれません。

ジョージソロスも7月の段階で記事を寄稿しており、欧州は難民に対しもっと寛容にならなければならないと言っています。

経済の不安定化から、政治不安につながる流れが起こると、世界中に広がる可能性もあるので、良くチェックしておきたい話題です。

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難民による政治・経済的ダメージと寛容」への1件のフィードバック

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