インフラ輸出と外交

投稿者: | 2015年9月8日

0908 shinkansen先日、注目されていたインドネシアの高速鉄道計画が白紙撤回になりました。日本と中国の板ばさみになったインドネシア政府が、ちゃぶ台返しで中速鉄道に切り替え、仕切り直しを宣言したようです。

日本は技術的優位性を強みに数年前から受注を取りに行っていましたが、2015年3月ごろ、わずか半年前に中国が横槍を入れてきました。

このころ中国は、AIIBでイギリスをはじめとする欧州勢を切り崩し、勢いに乗っていました。このタイミングで乗り込んできたのは、参加国であるインドネシアに対する絵踏みの意味もあったものと考えられます。そして、記念すべき最初の受注として、AIIBに持っていきたかったのでしょう。

一方で日本は、インフラ輸出を成長戦略の柱として、2010年に10兆円だった輸出総額を、2032年までに30兆円に増やす目標を掲げています。インドネシアの案件は本命だったでしょうから、ショックも大きいと思われます。

AIIBが予定通り2015年末から発足されれば、日本のインフラ輸出だけでなく、ADBとの衝突もたびたび起こるようになると考えられます。今後は、日本企業の受注と言う目的だけでなく、政治的な意味合いを強く意識して取り組む必要がありそうです。

日本が得意な正攻法(製造技術、運行システム、維持管理など)では、目標達成は難しいでしょう。外部の協力を得るという意味では、ADBに米国をはじめとした先進国の参加・協力を促すことを考えてもいいかもしれません。

どうなるにせよ、日本はもっと強かにならないと生き残れないでしょう。経済だけでなく、安全保障も絡めた駆け引きに長けていくことを期待したいと思います。

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