次の金融政策決定会合で発表される政策について、マイナス金利の深堀など様々な憶測が飛び交っています。
その主役である国債は本来、簿価が保証され満期でクーポンがもらえるインカムゲインを主体とした商品でした。
しかし日本とドイツの国債は、金利の幅は少ないものの、一歩間違えると損失を出す商品になっています。
短期金利の方がマイナス幅が大きいので、短期であれば社債と比べてもリスクが高いことになります。
このようにマイナス金利でも買われ続けているのは、国債への投資目的が変わったためと考えられます。
現在の国債は、満期保有でクーポンである金利を受け取るインカムゲイン商品としての役割はなくなっています。
そしてマイナス金利でも売買が成立するということは、満期までに利ザヤを稼ぐキャピタルゲイン商品として扱われているということです。
こうなると、株式と同じようにボラティリティが上がります。
金融商品で最も安全な商品のボラティリティが上がるということは、より投機的な為替、社債、株式は相乗効果で、益々ボラティリティが上がることになります。
個人的には投機がやりやすくなるので良いのですが、GPIFなど我々の年金を運用している機関投資家は、益々運用が難しくなるということです。
逆に、年間目標利回りを決めて債券と株式のポートフォリオリバランスを続けていく投資スタイルなら利回りの達成が容易になっていることにもなります。
米国の利上げで日米の金利差が広がってくれば、機関投資家のポートフォリオリバランスが起こるでしょう。
今月はこの機会を逃さず、利益を追求していきたいところです。
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