10月相場を控えた備忘録

投稿者: | 2015年10月2日

10月になりました。世界の経済成長を牽引してきた新興国と産油国の現状をメモしておきたいと思います。

 

ブラジル

S&Pが他社に先んじてブラジルの国債を格下げし、ジャンク債にしました。投資不適格なので、資金の大きな年金などはブラジル国債を買わなくなります。まだムーティーズは格下げをしていませんが、財政赤字が止まらないと追随する可能性は高そうです。

既に、一番の問題企業であるペトロブラスは2兆円分に相当する社債をデフォルトしていますので、ブラジル関係に投資していた基金はかなりの痛手を負っていると思われます。

 

中国

米国との会談は失敗だったようです。共同声明を出せないまま、帰国の途に着きました。米国では滞在中も、ローマ法王やインドのモディ首相の歓迎ニュースが大半で、米国全体が中国を歓迎していない雰囲気を出していました。

最近の中国の行動は、2011年の国際的対立を生み出したころに似ています。スパイ法に基づく外国人の拘束や、国有企業改革で政府の企業関与を強める対応など、政治がどんどん内向きになっています。この分では、米中冷戦も冗談話ではなくなってきそうです。

 

産油国

原油安による産油国の世界投資資金引き上がフィナンシャルタイムの記事になってから、大きな株価の調整がありました。普通に考えれば、わずか一年足らずで売上の単価が半額になっているのですから、普通の企業なら倒産しています。

こんな状況でも減産に踏み切れないのは、かつての最大需要家である米国が産油国として世界一になるほどシェールを生産したことが原因です。シェア争いでトップを譲ってしまえば、値段の決定権まで失ってしまいます。

日本も他人事ではありません。米国が太平洋からインド洋のシーレーンへの関心をなくすと、日本の原油輸入ルートがなくなってしまいます。米国からはお付き合い程度でシェールを買って、シーレーン確保に共同で取り組む理由を探さなくてはなりません。

このように、かつては世界経済のけん引役だった新興国と産油国が、世界経済の不安材料になり、先週の株価調整で世界の時価総額が1400兆円も失われています。

来週も中国の国慶節で上海が休場のため、日本の株価は安定しそうですが、油断は禁物ですね。

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