10月は相場の変動が起こりやすいというアノマリーがあります。Sell in May, Back in fallともいいます。週末の欧中の動きをおさらいして、10月末のトレンド転換を逃さないようにしたいと思います。
ドラギマジック
ECBの金融政策発表で、ドラギマジックが炸裂しました。実際には何もしていないのですが、年内の追加緩和をにおわすことでマーケットにサプライズをもたらすことに成功しました。ユーロは下がり、ドル、円が上昇しました。円はドルに対して円安となり121円を越えています。
見事な腕前と言えばそうなんですが、日本は微妙な感じになるかもしれません。30日の日銀金融政策決定会合で、追加緩和を出す必要性が減ってしまいました。しかし、経済指標は悪化していますので何かやりたいところではあります。
円安を進めないで株式市場を盛り上げる方法があればいいんですけどね。難しそうです。
日本は何もしないで、海外の金融緩和と財政出動で株価がしっかり持ち直してくれれば御の字ですね。神風とでもいえそうですが。
中国の金融緩和
こちらは規定路線と言えそうです。金利自由化といっても、行政指導は入るでしょう。実態の動きより、悪化する経済指標に対して中国政府はしっかり対応する、と言うパフォーマンスの意味が強そうです。
結果的に、経済の柔軟性ができ、ハードランディングの可能性は減ったかもしれません。SDRへの採用も近づいたのではないでしょうか。
10月26日から27日は、世界の株式市場の動きを見て、これらの政策効果を見極めてポジションの調整を進めたいと思います。
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