人民元/ドルの底割れ

投稿者: | 2016年11月28日

人民元安が、ついにリーマンショック時の固定相場レンジである6.83を割り込みました。

1127-cny-usd-chartその後も、戻ってくる気配がありません。

同レベルは、2008年9月のリーマンショックを期に中国政府が6.83元に固定し、2010年の6月に変動相場制に移行するまで続いた、という経緯があります。

このラインを越えて中国元が米ドルに対して下げるということは、貿易が絶好調だった2005年から2007年の為替レンジに戻ったということになります。

このレンジを当時のように、世界の工場としての投資を伴って迎えていればいいのですが、今回はキャピタルフライトによる通貨下落によって到達しています。

マネーの流れとしては非常に危険な状態と言えます。

ここで12月にFRBが利上げをし、2017年のFFレートを上方修正すれば、さらなるキャピタルフライトを招くでしょう。

一方、キャッシュフロー的には危機的な状況ですが、製造業にとってはよい兆しも表れています。

1127-china-ppiそれは、数年来マイナスが続いていた生産者物価指数(PPI)が、ついにプラスへ浮上したということです。

あとは外需が強くなるなどの要因で、在庫の整理が進めば景気が上向くはずですが、中国国内は過剰生産在庫の整理のためリストラの真っ最中です。

鉄鋼業界などは、世界中にダンピング課税を課されかねないほど安い価格で売り出しており、雇用の回復は見込めません。

こうなると、職を失った人が増えながら物価が上がるスタグフレーションに陥る可能性もあります。

当局も新産業の育成に躍起になっているようだが、金融規制の緩い中国では投資詐欺も後を絶たないため、思うように進んでいないようです。

人民元/ドルの動きを見る限り、何かのきっかけで世界中がリスクオフに傾くタイミングはかなり間近に迫っているようです。

トランプトレードで日本の株価もだいぶ回復しましたが、足元をすくわれないようにしたいですね。

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