原油安によって各国の経常収支が激変!

投稿者: | 2015年12月9日

原油安によって、2000~2014年まで続いてきた国際的な経常収支の流れが逆転し始めました。日本もその流れの中にあり、資源輸入国、特に原油の輸入依存性が高い国ほど、今回の原油安で恩恵にあずかっているようです。

さらに、これまでは中国に代表される国家資本主義(固定為替、国営企業群)が、貧困からの脱出のための有効な体制でしたが、これからは資源の有効活用を出来る国、為替自由度を生かせる国が経常・財政収支を好転させているようです。

フラジャイルファイブに代表される新興国は元々、外国からの投資に依存し、米国の利上げによる資金引き上げの影響を受ける国々として挙げられていましたが、今になって明暗が分かれているようです。
為替が自由で資源を輸入している国は、原油安による経常収支改善の恩恵にあずかっています。インドは財政赤字がGDP比で0.9%に低下し、トルコも同5.2%に低下、国内が分裂し内戦状態だったウクライナは原油輸入負担が減り8%の経常赤字が黒字に転換ています。

一方で、ドルペッグ制の産油国は原油安による収入の減少と輸入額の増加を受け、経常収支の大幅な悪化に苦しんでいます。ベネズエラは2012年に経常収支が2.9%の黒字でしたが、今年は8.1%の赤字になっています。また、中東産油国の多く(サウジアラビア、カタール、オマーン、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE))は10%以上の経常黒字が3.8%程度へ低下しています。

同じ産油国でも為替が自由取引の国は原油収入の減少を反映した通貨安と代替収入源のおかげで経常収支を改善しています。ロシアは2012年に3.5%だった経常黒字が、今年は5%に伸びています。通貨安による兵器輸出などが伸びているようです。また、マレーシアは原油輸出による黒字が半減しましたが、今年前半の大幅なリンギ安で輸入減少と電子機器などの輸出増加により、経常収支は改善しています。

結局、通貨価格の柔軟性を持ち、資源以外の売るものを持っている国は、通貨安に対して輸入減少と輸出増加が起こり、国家財政は改善するという、経済の基本的な流れが起こっています。これらの国々はこれからの国際的なマネーフローにもついていき、次世代の反映を追及できるのでしょう。

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