日銀が債務超過になる?

投稿者: | 2015年8月10日

今年も日銀は年間80兆円の国債を買い続けています。
これが効いているためか、日本の景気は確実によくなっているようです。
しかし、当の日銀は一体どういう状態でしょうか?
日経新聞に面白い記事があったので、まとめてみました。

1.日銀の小ネタ

日銀は東京証券取引所に上場している認可法人である。
株価は異次元緩和でデルタ関数的な株価上昇を果たした後、元に戻っているようだ。
いろいろな特権をもっているが、政府が株式の55%を握っているということは知っておいても良いのではないか?
なお、株式を持っても経営権はついてこない。

2.日銀のバランスシート(BS)について

主な内容をFRBと比較して表にした。
0624 日銀とFRBのBSとPL2015年3月末の日銀国債残高から計算される金利1%上昇の評価損は13.8兆円になる。
日銀の自己資本は約7.17兆円なので、評価損が自己資本を上回れば、企業でいうところの特別損失計上で債務超過になる。
一見危ないように見えるが、国債を特損計上する必要は当面ないだろうから、気にすることはないとも言える。
しかし、これをネタにして財務健全性について、攻撃する人はいるかもしれない。

3.日銀のプロフィット・ロス(PL)について

財務状況よりまずいのが、損益計算書(PL)に係わる支払利息のほうだ。
金利上昇に伴い、銀行への金利支払が大幅に増えると、毎年の利払い費用が大きくなる。
この残高の調整方法は分からないが、国債の金利収入よりも銀行への金利支払が大きくなれば純損失になる。
そうなれば、自己資本7.17兆円を取り崩して支払うことになり、いずれ資本が枯渇する。
これを避けるためには、政府による公的資金の注入も必要になるかもしれない。

4.結局どうなの?

日銀の金融緩和の目的は2%のインフレを起こすことである。
これに準じて金利が上がれば、資産に計上している国債の含み損は27兆円くらい増えることになる。
しかし、手持ちの国債324兆円の利息収入から支払利息がまかなえれば何も問題ないはずである。
繰り返すが、含み損は気にする必要もないので、国債を売らないで償還まで持っていればよい。
支払利息と利息収入のバランスが取れていれば、心配することはない。
今年の決算では1兆90億円の利益を上げているので、金利が上がってもこのバランスを保っていればよいと言える。

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