人民元の切り下げとデフレーション

投稿者: | 2016年2月2日

1月29日に気になる記事を見つけました。バンカメメリル(米バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ)は、G20で合意の上、人民元を切り下げるべきだというのです。
 
目的は世界的な成長率引き上げと金融市場の安定化とのことですが、いまいちぼやっとしています。
 
ただ、遠からず人民元の大きな切り下げはありそうです。今年になってからの中国の景況指数、マーケット、どれをとってもいいところがありません。

 
もはや隠すこともできないほど、国内経済が傷んでいるようです。しかし、安易に通貨切り下げをするといいことばかりではありません。
 
まず、今も苦しんでいるキャピタルフライトを止める方法が問題になります。変動相場制にするのなら、一時的に人民元が安くなっても戻ることもあるでしょう。しかし、固定相場制のまま通貨を安くするのは、経済構造の逆流を意味します。
 
強制的な通貨安によって輸出は持ち直しますが、輸出企業は負債を整理するためのビジネスになるので、景気は以前のようによくなりません。まして、外需が今の輸出企業の負債を正当化するくらい強い必要があります。
 
規模が大きくなった中国の供給能力を、吸収できるくらいの需要が世界経済にあるとは思えません。そうなると、中国はデフレを世界中にばらまくことになり、景気減速の連鎖を招きます。
 
また、せっかく育てた内需も人民元安で下火になるでしょう。経済構造を後戻りさせた挙句、海外の景気に振り回されるくらいなら、固定相場制のまま通貨を切り下げるべきではありません。
 
かつて、欧米やアジア諸国、日本が行ってきたように、協調的に変動性相場に移行することが、世界経済を救う唯一の手段ではないでしょうか。

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